温泉場より約5Km西の湯舟地区にあり、延暦10年(791年)に18歳の弘法大師が
修行した所といわれている。
ここには馳籠の窟という岩洞があり、その岩壁には阿吽の滝と呼ばれる滝が懸っている。
滝の横には弘法大師降魔壇という修行石がある。
これは大師が禅定を修する勝境を桂谷に求め、適地としてこの地を選んだが、
天魔地妖が多く修行の妨げとなり、住民をも煩わすので、天空に向かって大般若の魔事品を
書いたところ、金色に輝く六書八体の経文がはっきりと空中に現れたという。
これにより魔衆はことごとく岩谷に閉じこめられてしまったといわれ、
その後仏法は広まり国土は治まったと伝えられている。
現在、春季弘法忌には大師像を修禅寺より御興で運び1日安置するお上り、お下り、という行事が
行われている。
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